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斜路を上り詰めると結構な広さの平坦地があり、ピンク色のアパートの全貌を知ることができました。鉄筋コンクリート3階建てで、12戸の住戸が配置されています。

また、同じ敷地にはもう1棟のアパートが建てられていました。ほぼ同じつくりに見えますが、こちらは表面塗装が施されていません。住む人もなく、バリケードで侵入は防いでありますが、荒れるに任せているような感じでした。

れんが擁壁は、相当古い時期に築かれたもので、これらのアパートよりは先行すると思うのですが、古い地図で見ても、このアパートが建つ前にここにどんな施設があったのか、今のところ分かりません。れんがの表情、積み方や造りからは炭鉱に無縁のものとは思えないのですが、いかがでしょうか？調査を進めてまいりたいと存じます。何かご存知の方はご教示くだされば幸いです。

その後、有益な情報をお寄せいただきました。何と！このアパートは「三井石炭原山アパート」だそうです。であれば、れんが擁壁が他の炭鉱施設と同じ技術で築かれていても何ら不思議はありません。課題は、れんが擁壁がいつつくられたのか、と、その時ここにはなにが建てられていたかです。更なる情報をお待ちします。