Babakome Gallery

　福岡県三池郡高田町に所在する三池炭鉱有明坑の夕景です。三池炭鉱最後の採掘区域はこの有明坑でした。正式名称は、当初の「有明鉱」から、三川鉱を名称変更した第一鉱に対して「第二鉱」、さらには一鉱体制になってからは「三池鉱」と変遷して閉山を迎えました。平成9年3月30日三池炭鉱閉山の日、最後の坑内作業から帰った鉱員を地上に運んだケージを支えていた二基の巨大な鋼櫓がその存在を大きく主張しています。閉山翌年の平成10年に佐賀空港が開港して、大牟田でも飛行機が空を飛ぶのが日常の光景となりました。炭鉱の思い出を刻む櫓と新たな光景である飛行機雲の出会いを見事にとらえたショット。