宮浦高射砲陣地跡３
| ６世紀の群集墳（小規模な円墳が多数密接して造られたもの）のような風情のある土盛りの集まりですが、その穏やかな表情と裏腹に、わが国の不幸な時代の証人でありました。わが国土に爆弾や焼夷弾を雨あられと降らせ、遂には原子爆弾をすら投下して、数多の無抵抗な市民を死の渦に巻き込み、何の抵抗もできない幼子にまで銃弾を浴びせ、無闇と殺戮を繰り返したのは米国であるのは間違いなく、正に鬼畜の所業と言う ほかありませんが、戦争を惹き起こした責任においてはわが国も免れることはできないでしょう。 |
| 宮浦公園の高射砲陣地跡の隣は、三井化学の厚生会館で、テニスコートなどがあり、人々が楽しく集う場所になっていますが、その脇、高射砲陣地跡のすぐ裏に、ひっそりと「殉職者之碑」がありました。 三井化学の前身である三池染料工業所の空襲によって亡くなった方々の慰霊のための献碑です。戦争で犠牲になられた方々の御霊のやすらかならんことをお祈りいたします。 |